GX2040リーダーズパネル7つの課題
夏の甲子園が始まりました。
今年から暑さ対策として一部日程で午前・夕方の「2部制」を実施するとのこと。準決勝や決勝の開始時間も昨年より早めるとのことです。
猛暑のへの「適応」ですね。
気候変動への対策には、CO2削減等の「緩和」も重要ですが、足元の「適応」が重要ですね。
GX2040リーダーズパネル7つの課題
首相官邸ホームページからの転用記事です。
現在、政府では2040年の日本のGXの方向性を決定する会議「GX2040リーダーズパネル」が行われています。8/1に第3回目の会議が開催されています。
この中で日本のGX7つの課題が上げられ、次回8月末のGX実行会議では、7つの課題ついて、それぞれ検討のたたき台が示される予定とのことです。
7つの課題について個人的に考察してみました。
↓
<エネルギー>
1) DXによる電力需要増に対応するため、再生可能エネルギー拡大、原子力発電所の再稼働や建替、火力の脱炭素化に必要な投資拡大の必要性
2) 再生可能エネルギー、原子力等の脱炭素電源活用拡大
3) 国際的な議論も踏まえた石炭火力の扱い
<GX産業立地>
4) ワット・ビット連携による日本全国を俯瞰した効率的・効果的な系統整備、脱炭素電源近傍への産業集積の加速
<GX産業構造>
5)GXとDXの同時進展や、GXを成長につなげるため、技術・ビジネス・スケールの3つの要素を最大化するグローバル規模の技術開発やスタートアップと大企業との協働加速
<GX市場創造>
6) GX製品の国内市場立ち上げに必要となるGX製品の価値評価、調達に向けた規制・制度的措置
<グローバル>
7) 欧州を中心とする現実的なトランジションへの認識の高まり、アジアの視点も加えた体系的・総合的なルール形成の必要性
電源はクリーン(再エネ、原子力)に、再エネ適地への産業集積、GX企業成長の加速、GX製品拡大、アジアでの日本のリーダーシップ。
まだまだ具体性はありませんが、クリーンな電力でGX企業成長(供給)とGX消費(需要)を拡大し、その成功事例をアジアに展開する。こんな感じでしょうか。日本のGXに期待です。
脱炭素製品の公共調達「年内に制度設計」
日経GXからの転用記事です。
政府は1日、グリーントランスフォーメーション(GX)政策を推進する有識者会議「GX2040リーダーズパネル」を開きました。二酸化炭素(CO2)の排出量を抑えたグリーン製品の市場を広げるため、公共調達で購入を義務付けるといった規制や制度対応を議論しました。
政府は8月下旬に開催するGX実行会議で、課題に対する検討のたたき台を示し、そのうえで年末に向けて、GXの国家戦略の形で検討内容をとりまとめるそうです。
1.の7つの課題の(6)GX市場創造についての記事です。
現在でも一部の公共調達では、グリーン購入などで入札要件になっているようですが、それが強化される形です。政府内には公共調達でグリーン製品を採用するほか、政府によるGX投資の支援を受ける企業に対して調達を要件化する案があるとのこと。
昨年からの省エネ補助金の要件を見ていると、「GX要件を満たすこと」というのが増えてきています。アメとムチではないですが、政府の支援と規制にはメリハリがあるようになっていくのでしょうね。
がんばる企業には優しく、そうでない企業には厳しく。