【Scope3算定】無料・2時間で簡単算定!(中堅・中小企業向け)
自社のCO2排出であるScope1・2は算定したけど、、
Scope3?サプライチェーン?
取引先大企業からScope3算定を要請されているから、
必要最低限の完成度で、時間とお金をかけずにScope3の算定をしたいんだけど。。。

そんな中堅・中小企業の皆様向けの無料でできるScope3算定ガイドです。
概要の理解、算定帳票の無料入手、算定のやりかた。
できるだけ簡単・分かりやすく、このページだけでScope3の算定の理解、そして2時間で算定ができます。
時間とお金をかけずに。完成度は必要最低限。
大企業が中堅・中小サプライヤーから欲しいScope3は上流のみです。
さらに言えば、カテゴリー1とカテゴリー4が中心。
ポイントを押さえれば、完成度80%のScope3算定、手間をかけずに大企業からの要請に応えることができるのです。
取引先大企業の要請への対応は、まずはこのレベルでいいのです。
残り20%の正確性は、支援者の応援のもと別の機会におこなうとしましょう。
無料・2時間でScope3を算定する!
さあ、一緒に算定をスタートしましょう!
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Scope1・2を中堅・中小企業が無料で簡単に算定できる
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中堅・中小企業のCO2算定・CO2削減計画を安く・早く・簡単に
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中堅・中小企業が無料でCO2削減ロードマップ作成できるガイド
GX・カーボンニュートラル・脱炭素経営の概要理解
なぜ中小企業がスコープ3を算定する必要があるのか?
世界が沸騰しています。
CO2などの温室効果ガス(GHG)を人類が大量に排出しているからです。
異常な高温での熱中症、台風の巨大化、干ばつ・大雨洪水の両極端化、海水位の上昇、農作物や漁業の不作・北上化
2024年の世界の気温上昇は1+.55℃(産業革命前と比べて)
2℃より十分低い気温上昇に抑えないと、気候変動のリスクは格段に跳ね上がる見込みです。

これを食い止めるのために必要なのが、2050年ころまでのカーボンニュートラル(CO2排出量収支ゼロ)。
世界全体の90%の先進国・開発途上国は、カーボンニュートラルを約束しています。
国が約束したのだから、そこに所属する企業や国民もカーボンニュートラルをしなくてはいけない。
当然の義務・努力ですよね。
大企業は国の規制を受けて・自主的にカーボンニュートラルを約束し、自社のCO2を削減する取り組みを始めています。
自社のCO2を削減する範囲は、自社でエネルギー使用する際のCO2排出「Scope1・2」と原材料調達などのサプライチェーン全体を含む「Scope3」の両方です。
そのため大企業は、原材料を購入する中小企業サプライヤーが排出するCO2も把握・削減しなくてはいけないのです。

Scope1:事業者自らによる「直接排出」
Scope2:他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う「間接排出」
Scope3:Scope1、Scope2以外の「間接排出」(事業者の活動に関連する他社の排出)
スコープ3算定準備
環境省の無料Scope3算定シートを入手!
環境省からエクセルで作成されたScope3算定シートを無料で入手することができます。
中堅、中小企業のScope3算定ならば、このシートで十分です。
環境省のグリーン・バリューチェーンプラットフォームから入手します。
↓Scope3算定シート
calculation_tools_v2-3.xlsx
Scope3排出量の集計表、各カテゴリーの算定用帳票が一式そろっています。


環境省の無料CO2排出原単位データベースを入手!
環境省からエクセルで作成されたCO2排出原単位データベースを無料で入手することができます。
中堅、中小企業のScope3算定ならば、これで十分です。
環境省のグリーン・バリューチェーンプラットフォームから入手します。
↓サプライチェーンを通じた組織の温室効果ガス排出量等の算定のための排出原単位データベース(通称:環境省DBや産業連関表)
DB_V3-5.xlsx
Scope3算定に必要なCO2排出原単位(二次データ)が一式そろっています。
無料のエクセルScope1・2・3見える化シートを入手!
Scope1・2の算定をおこなう公的な無料帳票は見当たりません。
民間企業のScope1・2・3見える化ソフトなどは有料での提供となります。
また、無料であっても機能に制限がかけられている場合がほとんどです。
ほっとコンサルティングでは、Scope1・2に加えてScope3まで見える化できるエクセルシートを完全無料で配布しています。1枚のシートでScope1・2・3が見える化できますので、Scope1・2を算定とあわせてScope3を算定すれば、GHG算定は完璧です!
Scope1・2・3見える化シート 機能のご紹介

中堅・中小企業のGHG算定において必要な機能を有しています。
複雑なマクロ計算は無し、複雑な操作も無し。エクセルの操作ができる方ならば簡単に使用できます。
Scope1・2・3の見える化
2030年まで入力可能で長く使える
5年間のScope1・2・3推移を見える化
Scope1はSBT申請に対応:固定燃焼、車両燃焼、プロセス排出、漏洩に対応
Scope2はマーケット基準とロケーション基準に対応
燃料とScope2ロケーション基準の排出原単位が入力済み

シートの入手方法
ほっとコンサルティングのお問い合わせに、
「Scope1・2・3見える化シート入手希望」と記載して送付するだけ。
メールで「Scope1・2・3見える化シート」を無料で提供いたします。
入手以降の費用発生はありませんので、安心して申し込みくださいね。
↓ほっとコンサルティング「お問い合わせ」
お問い合わせはこちら | ほっとコンサルティング
※中堅・中小企業の製造業のみ、同業者はお断りいたします
スコープ3概要(カテゴリー、計算式、算定方法)の理解
まずは、Scope3を理解しましょう。
カテゴリー、算定基本計算式、3つの算定方法を理解すればOK!
Scope3の各カテゴリー
1から15までの15カテゴリーで構成されています。
上流(お金を支払う側):カテゴリー1~8
下流(お金をもらう側):カテゴリー9~15


CO2排出量の基本計算式
まずは、算定の基本を押さえましょう。
CO₂排出量の算定は、活動量に排出原単位(活動量あたりのCO₂排出量)を掛け合わせて算出します。
CO₂排出量 = 活動量 × 排出原単位

出典:環境省「サプライチェーン排出量の算定と削減に向けて」p.55
3つのScope3算定方法
Scope3の算定には大きく分けて3つの算定方法があります。
まずは最も簡単な算定方法で算定をおこない、将来的に算定精度の高い算定方法に移行していきましょう。
金額ベース
もっとも簡単な算定方法です。
仕入れ会社(サプライヤー)、輸送会社、産業廃棄物会社などへの支払額で算定をおこないます。
メリット:社内の会計・経理データから算定できるので、現状あるデータで容易に算定できる。
デメリット:支払額での算定のため、物価変動や為替変動などの価格変動でCO2排出量の算定結果が変動してしまう。算定精度が悪い。
物量ベース
比較的算定精度の高い、バランスのとれた算定方法です。
原材料の仕入れ重量、輸送重量・距離、産業廃棄物重量などで算定をおこないます。
メリット:仕入れなどの重量で算定を行うので、価格変動でのCO2排出量の算定結果が変動しない。算定精度が比較的高い。
デメリット:仕入れなどの重量データが集計されていないと算定できない。算定の手間がかかる。サプライヤー企業のCO2削減努力を反映できない。
一次データベース
実排出量(実績値)での算定方法です。
実績値ですので、もちろん算定精度は最も高くなります。
メリット:実績値のため、サプライヤー企業のCO2削減努力を反映できる。
デメリット:サプライヤー企業から実績値をもらうのが難しい場合がある。算定の手間が最もかかる。
スコープ3各カテゴリーの算定
Scope3の概要理解と帳票を入手できたら、早速Scope3を算定してみましょう。
もっとも簡単な算定方法を使って、2時間で算定完了を目指しましょう!
カテゴリー1 購入した製品・サービス
原材料の調達、パッケージングなどの外部委託、消耗品の調達などを算定するカテゴリーです。
製造業のScope3上流においては、このカテゴリー1が大半を占めます。
社員の交通費等や産業廃棄物会社への支払いなどを除くすべての支払い活動がカテゴリー1に含まれるためです。

出典:基本ガイドライン
カテゴリー1 簡易算定
カテゴリー1の算定はScope3算定の中でもっとも時間がかかり、重要なカテゴリーです。
まずは練習も兼ねて、ざっくりとした簡易算定をおこなってみましょう。
自社の年間仕入金額で算定します。
1~5種類の主要仕入れ品目について算定し、仕入金額の80%以上の金額を目安に算定しましょう。
仕入金額の80%の算定を行えば、算定精度はほぼ80%となります。
支払金額の少ない仕入れ材料などを算定すると手間がとても大きくなります。
まずは、支払金額の大きな品目を算定し、翌年翌々年と算定範囲を広げていきましょう。
簡易算定ではメリハリを利かせた算定を心がけましょう。
例)仕入れ品 「鉄板」 年間仕入金額100百万円 を算定する
入手済みの環境省DB内の「5産連表DB」表5の中から、鉄板に該当する排出原単位を選択します。
選んだ排出原単位は、以下の通り
No.163 列コード262101 熱間圧延鋼材 金額ベース排出原単位(購入者価格ベース)23.18t-CO2/百万円

入手済みの環境省の無料Scope3算定シートに、仕入金額と排出原単位でCO2排出量を計算します。
環境省の無料Scope3算定シートはカテゴリーごとにシートが用意されていますので、適切なシートを選択して使用してください。

CO2排出量が2318t-CO2と算定できました!
金額ベースでの算定です。
カテゴリー1 その他の算定方法
参考に3つの算定方法について解説します。
3つの算定方法は混在していて構いません。主要な原材料は物量ベース、消耗品やサービスは金額ベースというように、算定の費用対効果を考慮して算定方法を決定しましょう。
①金額ベース
CO2排出量=活動量(原材料や消耗品の購入額、税理士などのサービスの購入額)
×排出原単位(環境省DB内の産業連関表より金額ベースの排出原単位を選択)
②物量ベース
CO2排出量=活動量(原材料や消耗品の購入重量)
×排出原単位(環境省DB内の産業連関表より物量ベースの排出原単位を選択)
※税理士などのサービスは金額ベースのまま
③一次データベース
CO2排出量=活動量(原材料や消耗品の購入重量)
×排出原単位(サプライヤー企業より入手)
カテゴリー2 資本財
固定資産(動産、不動産)の取得を算定するカテゴリーです。
取得した年に算定します。工場新設のように建設に複数年かかる場合は、引き渡しのある取得年に算定します。
1年間の固定資産購入金額(活動量)に排出原単位をかけるだけです。

例)半導体素子メーカーが営業車両(乗用車)を購入し、10百万円支払った場合のカテゴリ2の排出量は、
10[百万円]×2.81[tCO2eq/百万円]=28.1 [tCO2eq] となります。
選択する排出原単位は、「乗用車」ではなく、自社の業種と合致する「半導体素子・集積回路」を選択します。
環境省DB内の「6資本財」表6参照

環境省の無料Scope3算定シートに、固定資産購入額と排出原単位でCO2排出量を計算します。

CO2排出量が28.1t-CO2と算定できました!
金額ベースでの算定です。
カテゴリー2はその他の算定方法もありますが、それほど重要なカテゴリーではありませんので、この算定方式で問題ありません。
カテゴリー3 Scope1,2に含まれない燃料およびエネルギー関連活動
Scope1・2で算定した燃料や電気の採掘・輸送段階でのCO2排出を算定するカテゴリーです。
Scope1・2算定で使用した燃料・電気の使用量(活動量)に排出原単位をかけるだけです。

環境省DB内の「7電気・熱」表7の中から、該当する排出原単位を選択します。
使用しているエネルギーが、電気、都市ガス、ガソリンの場合は以下の通りです。


環境省の無料Scope3算定シートに、エネルギー使用量と排出原単位でCO2排出量を計算します。

CO2排出量が9.878t-CO2と算定できました!
エネルギー使用量(活動量)は物量なので、物量ベースの算定方法です。
カテゴリー3はその他の算定方法もありますが、それほど重要なカテゴリーではありませんので、この算定方式で問題ありません。
カテゴリー4 輸送、配送(上流)
購入した製品・サービスを輸送する際のCO2排出を算定するカテゴリーです。
原材料の購入・調達時における、トラック輸送などでの軽油・ガソリン等の燃焼による排出です。
製造業では重量のある原材料購入が多いため、カテゴリ4は比較的多くなり、重要なカテゴリーです。
日本の商習慣では、仕入れ時の輸送費はサプライヤー側(販売側)で負担します。
また、支払金額内に製品本体の費用と輸送費が混合されている場合が多く、簡易算定では年間仕入金額の数%が輸送費であると想定して算定します。
例)仕入れ品 「鉄板」 年間仕入金額100百万円 を算定する
鉄板は重量が大きいため、支払金額中の輸送費の割合が大きいと思われます。
ここでは、年間仕入金額の3%が輸送費であると想定して算定します。
「鉄板」 年間仕入金額100百万円 × 輸送比率3% = 輸送金額3百万円(活動量)

環境省DB内の「5産連表DB」表5の中から、輸送に該当する排出原単位を選択します。
選んだ排出原単位は、以下の通り
No.312 列コード712201 道路貨物輸送(徐自家輸送) 金額ベース排出原単位(購入者価格ベース)3.93t-CO2/百万円
環境省の無料Scope3算定シートに、輸送金額(活動量)と排出原単位でCO2排出量を計算します。

CO2排出量が11.79t-CO2と算定できました!
金額ベースでの算定です。
カテゴリー4 その他の算定方式
参考に3つの算定方法について解説します。
カテゴリー4は製造業にとって重要なカテゴリーです。将来的に算定精度をアップさせましょう。
算定精度の高い順 ①燃料法、②燃費法、③トンキロ法、④輸送金額
①燃料法
CO2排出量=活動量(輸送に使用した軽油やガソリンの使用量L)
×排出原単位(環境省DB表1 燃料別の排出原単位)
②燃費法
CO2排出量=活動量(輸送距離km÷使用した自動車の燃費km/L)
×排出原単位(環境省DB表1 燃料別の排出原単位)
③トンキロ法
CO2排出量=活動量(原材料重量t ×輸送距離km)
×排出原単位(環境省DB表3 トンキロ排出原単位)
カテゴリー5 事業から出る廃棄物
自社の事業から出る廃棄物を処理する際のCO2排出を算定するカテゴリーです。
製造業においては、生産時の原材料の端材や原材料の梱包などの廃棄物である産業廃棄物が発生します。カテゴリー5では、産業廃棄物の輸送と焼却・埋立・リサイクルでの処理時のCO2排出量を算定します。

算定の留意事項です。
・有価物として回収している場合は、算定対象外
・廃棄物の輸送は任意算定
簡易算定では、輸送なしで算定していきます。
複数の廃棄物がある場合は、もっとも処理量の大きいもののみ算定してもよいでしょう。
廃棄物種類ごとに年間の廃棄物の処理量を集計し(活動量)、排出原単位をかけてCO2排出量を算定します。
例)廃棄物 「廃プラスチック類」 年間処理量10t を算定する
環境省DB内の「9廃棄物(種類別)」表9の中から、該当する排出原単位を選択します。

環境省の無料Scope3算定シートに、廃棄物処理量(活動量)と排出原単位でCO2排出量を計算します。

CO2排出量が7.927t-CO2と算定できました!
物量ベースでの算定です。
カテゴリー5 その他の算定方式
カテゴリー5の算定は、廃棄物種類ごと(廃プラ、金属くずなど)に廃棄処理方法ごと(焼却、埋立、リサイクル)に算定します。
マニュフェストや業者ヒアリングで廃棄物処理方法が分かる場合は、詳細な算定が可能です。
入手済みの環境省DB内の「8廃棄物(種類・処理方法別)」表8-1~3の中から、該当する排出原単位を選択します。
カテゴリー6 出張
自社の従業員の出張時の交通機関のCO2排出を算定するカテゴリーです。
電車・飛行機・バス・タクシーなどの交通機関から排出されるCO2排出と、ホテルなどでの宿泊時に排出されるCO2排出を算定します。
簡易算定では従業員人数から算定します。
交通部分、宿泊部分を含んだ全国平均の排出原単位です。
出張の有無にかかわらず、常時使用する従業員数で算出します。
※常時使用する従業員 含む:正社員、執行役員、1か月以上勤務のパート・アルバイト・派遣・嘱託)
含まない:役員、臨時雇用者、出向者
環境省DB内の「13従業員」表13-1の排出原単位を使用します。

環境省の無料Scope3算定シートに、従業員人数(活動量)に排出原単位をかけるだけ。

従業員が100人の場合、CO2排出量が13.0t-CO2と算定できました!
カテゴリー6 その他の算定方式
分割法:交通部分と宿泊部分を分割して算定します。
交通部分は交通機関別交通費(活動量)に排出原単位をかけます。
宿泊部分は宿泊日数(活動量)に排出原単位をかけます。
一括法;交通部分と宿泊部分を一括して算定します。
延べ出張日数(活動量)に排出原単位をかけます。
カテゴリー7 雇用者の通勤
自社の従業員の通勤時の交通機関のCO2排出を算定するカテゴリーです。
電車・飛行機・バス・タクシー・自動車などの交通機関から排出されるCO2排出を算定します。
簡易算定では従業員人数から算定します。
オフィス・工場の勤務形態と、都市区分で排出原単位を選定します。
大都市:政令指定都市および東京都区部
中都市:大都市を除く人口15万以上の市
小都市A:人口5万以上15万未満の市
小都市B:人口5万未満の市
環境省DB内の「14従業員(勤務日数)」表14の中から、該当する排出原単位を選択します。

環境省の無料Scope3算定シートに、従業員人数と営業日数(活動量)に排出原単位をかけるだけ。

従業員が100人、年間営業日数250日の場合、CO2排出量が48.0t-CO2と算定できました!
カテゴリー7 その他の算定方式
より良い算定方式として、交通機関別交通費での金額ベース算定があります。
電車・飛行機・バス・タクシーへの年間支払金額で算定します。私有車自動車での算定については、会社-自宅間走行距離と自動車燃費などから燃料使用量が算出できれば、燃料法で算定が可能です。
カテゴリー8 リース資産(上流)
賃借しているリース資産の操業におけるCO2排出を算定するカテゴリーです。
一般的にリース資産の操業時に使用する電気などのエネルギーからのCO2排出は、Scope1・2で算定していますので、その場合は算定不要です。
Scope1・2で差安定していない場合のみ、算定します。

Scope3下流 カテゴリー9~15
Scope3の下流は自社から見て販売側・お金をもらう側の排出です。
大企業が中堅・中小企業に要請するScope1・2・3の範囲は、Scope1・2とScope3上流です。
なぜScope3の下流を含まないかというと、大企業のScope1・2やScope3下流にあたるため、大企業が自ら算定ができるためです。
簡易算定では、以上の理由からScope3下流の算定は省略します。
ただし、自社のScope1・2・3算定を完成させるには、Scope3下流の算定も必要です。
専門家の指導の下、別途算定しましょう。
スコープ3の見える化 算定結果を見てみよう
入手済みのScope1・2・3見える化シートに、各カテゴリーの算定結果を入力します。
別途算定したScope1・2の算定結果と併せて、Scope1・2・3の見える化が完了します。
関連リンク:Scope1・2を2時間で無料・簡単に算定するための製造業中堅・中小企業向けガイドはコチラ↓
Scope1・2を中堅・中小企業が無料で簡単に算定できる

各カテゴリーのCO2排出量を入力すると、Scope3のCO2排出量が自動算定され、グラフ・表に自動見える化されます。
Scope1・2・3の排出量(ton)、割合(%)や各カテゴリーの排出量(ton)、割合(%)が表示されますので、自社のCO2排出の傾向が理解できますね。

この見える化シートを脱炭素要請のあった大企業に渡すことで、要請に対応することができるのです!
また、数年間分入力すればScope1・2・3の変化推移が見える化されます。
CO2排出は増えているのか、減っているのか?
CO2削減活動の結果分析に最適です。

大企業はサプライヤー企業のScope1・2・3排出量の把握とともに、削減結果を必要としています。この5年間の推移グラフで自社の削減努力を伝えることができますね。
結構簡単スコープ3算定 有料サービスもあり
いかがだったでしょうか。
思ったよりもScope3算定は簡単なのではないでしょうか。
極力分かりやすい記述で、不必要な情報は除外してまとめました。
ただし、大企業が欲しいScope3は、将来的には簡易算定では対応できないかもしれません。
今回は「まず2時間でScope3を算定しよう!」と簡易算定で実施しましたが、大企業としては将来的にもう少し算定精度の高いScope1・2・3を要求してくるでしょう。
今回の算定をベースに、もう少しの手間を加えることで将来の大企業の脱炭素要請にこたえることもできます。
ほっとコンサルティングではScope1・2算定やScope3算定、CO2削減ロードマップ作製を支援しています。
無料・2時間で算定したScope3算定資料をベースに支援できますので、有料支援も必要最低限の負担で実施することができます。
自社だけでは対応が難しくなってきたときには、ぜひご連絡くださいね。
ほっとコンサルティングでは、中堅・中小企業の製造業に特化し、脱炭素経営をワンストップで支援しています。
中堅・中小企業が本当に必要としている支援内容は何なのか?費用は抑えられないのか?
皆様の良きパートナーとなれるよう、がんばってまいります!
関連リンク:しっかりと支援を受けてScope3を算定したい、GHG削減計画を策定したい企業はコチラ↓
中堅・中小企業のCO2算定・CO2削減計画を安く・早く・簡単に
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中堅・中小企業が無料でCO2削減ロードマップ作成できるガイド