排水でCO2削減!?嫌気処理の領域拡大
先日、某環境セミナーで著名な先生の講演を聞いて感銘を受けました。
その中でこんなことを言っておられました。
気候変動への脱炭素取り組みはその効果が現れるまでに10年程度かかり、人類は激甚化する気候・災害に適用していく必要があると。
例えば温暖化に適用するために、熱中症予防、高温に強い農作物、虫刺され対策、夜間に働く、東京から北海道に引越しなど。
人間が生息していくための新しい生活様式が求められる時代が来たのでしょうか。
排水でCO2削減!?嫌気処理の領域拡大
最新の省エネ・再エネ技術のご紹介です。
Scope1・2・3の削減をしたいけどネタ切れだ・・・こんな悩みはありませんか?
実は排水処理でCO2削減できるのです!
最新のメタン発酵方式(嫌気性処理)をご紹介します。
排水処理メーカーのエイブル様の製品の「とくとく-ぶぶぶ」なんともユニークな名称ですが、従来の適用領域を拡大できる技術とか。油・たんぱく・デンプンが多い水質でも導入できます。
メタン発酵方式は排水処理のプロセスでメタンガスを発生します。メタンガスは都市ガスと同じ成分ですので、ボイラーで蒸気製造したり、発電機で電気製造することでScope1を削減します。
また、曝気ブロアーが不要になるので、大幅な節電によりScope2も削減します。
さらに、汚泥の発生が大幅に減少しますので、産業廃物処理量が減少しScope3も削減できるのです。
Youtube動画で分かりやすく・簡単に解説しました。
↓
排水でCO2削減⁉嫌気処理の領域拡大 (youtube.com)
是非、ご覧ください。
商工中金の中小企業脱炭素調査
日経新聞からの引用です。
商工組合中央金庫(商工中金)が取引先の中小企業を対象に2023年7月に実施した調査によると、脱炭素の取り組みを実施・検討している企業は44%に上った。最も取り組みが進んでいる業種が自動車など輸送用機器で、68%が何らかの方策を実施・検討している。その動機を複数回答で尋ねたところ、「外部からの要請」と答えた比率が40%と、全業種平均(18%)を2倍以上上回った。完成車メーカーや大手部品メーカーが取引先の中小に脱炭素の取り組みを求める声が強まっている。
同調査では以下のような記載もありました。
中小企業で脱炭素取り組みが先行している業界は以下の通り。
1.輸送用機器(自動車)
2.紙、パルプ
3.化学
4.小売業
5.不動産業、物品賃貸業
6.情報通信業
中小企業で脱炭素取り組みを行っている割合が44%という数字。皆さんはどのように感じるでしょうか?取り組み内容の濃淡が分からないので何ともいえませんが、私は急激に増えてきている印象を受けました。
当社の支援先においても、GHG算定、GHG削減ロードマップ策定、中小企業版SBT取得、CFP算定、環境訴求ホームページ作成などの案件が増えてきています。
地球温暖化への対応・挑戦が、人類全体の喫緊の課題であることの認識が高まってきている証拠だと信じたいです。