中小企業診断士 実務補習は楽しい!
3月上旬、長かった実務補習が終わりました。
実務経験の無い中小企業診断士の2次試験合格者が、登録を受けるための最短ルートです。
実際の中小企業3社×5日間で15日間のスケジュールです。
5日コースと15日コースの選択ができますが、5日間コースだと次回開催は夏?なので、登録までに時間がかかってしまします。
どちらのコースを申し込むか本当に悩みました。金額がなかなかなのです。
5日コース5万円!15日コース15万円!!
3人の父親それも大学生2人もいる私にとっては、15万円は清水の舞台から飛び降りるような決断です。
悩んだ結果、1.転職を控えており有給休暇が取りやすい、2.最短で取りたい
の理由で15日間コースを選択しました。
前置きはさておき、実務補習の感想を書きたいと思います。秘密保持契約を結んでいるので、詳細はもちろん説明できません。
ただ、5日間・15日間コースで悩んでいる人がいるのであれば、是非こうアドバイスしたいです。
15日間コースがすばらしい!
私が受けたコースは東京地区です。
私は埼玉県に住んでいるのですが、私の班は全員埼玉県に住んでいる方で、3社の中小企業も埼玉県の企業でした。ある程度、メンバーや企業のエリアを合わせて班組してくれています。
3社の中小企業は、小売業、製造業、流通業でした。
いろいろな種類の業種を経験できてよかったと思っています。
ちなみに別の班では商店街もあったようで、歩行者の人数カウントや営業時間外(遅く)のヒアリングなど、かなり厳しい条件だったみたいです。(商店街当たらなくて良かった 笑)
1社の経営診断スケジュールはこんな感じ。
- 開始3日前ごろ、指導員からメールで診断先の情報が来る。中身は財務諸表と事務書類のみ。診断日までに財務諸表読み込み、業界調査、担当パートのヒアリング準備をおこなう。担当パートは業種にもよるが、戦略・人事・営業・業務・財務・情報等。
- 金曜日 オリエンテーション、中小企業社長にヒアリング実施
- 土曜日 SWOT分析、クロスSWOT、重要経営改善提案方針の決定
- 日曜日~金曜日 各自で担当パートの報告書・診断書等を作成
- 土曜日 各自作成資料のすり合わせ、修正
- 日曜日 最終確認、印刷製本、プレゼン練習
- 月曜日 社長への経営改善提案のプレゼン 協会への資料提出
準備も含めると実質14日間かかります。これを1クールとして間髪入れずに3社ぶっ通しで行います。1か月半のあいだ睡眠時間を惜しみながらこなすわけです。ハッキリ言ってキツイです。
ちなみに私が担当したパートは、人事、製造と情報、営業でした。担当パートは、自分の得意分野でも違いますが、戦略は大変ですね。私の班は戦略担当がリーダーも行ったので、司会進行や指導員との調整など精神的に大変そうでした。財務も銀行員などの経験者でない限り大変だと思います。
逆に楽なのは、人事・情報あたりでしょうか。教科書知識を応用すればどうにか対処できます。
このようにスケジュールなどの事実を並べると、「うへ~」となってしまう大変な実務補習ですが、実際やってみて本当に勉強になりました。
まずは、指導員と補助指導員の先生からの刺激。実際の経営コンサルで生計を立てている人たちとの指導・会話は実務補習でしか味わえないものです。
3人の指導員の先生と3人の補助指導員の先生。皆さん、それぞれの専門性を持った高い能力をお持ちの方ばかりでした。そしてなにより、皆さん個性的!やり方も正確もまるで違うのです。まあ、当たり前なんでしょうけど、それにしても三者三様、勉強にもなりましたがビックリもしました。
そして何より、1か月半を共にするメンバーたち。
年齢も経験もまるで違う6人のメンバーが、これまでの人生で経験したことの無いような、濃密な時間を共にするのです。グループラインで長文のやり取りを昼夜問わず頻繁におこない、15日間共同作業をおこない、ディスカッションをおこなう。得意分野がそれぞれ違うので自分には無い専門性をスゴイと思ったり、独立に対する思いを話し合ったり、協会入会どうする?なんて、いろいろと意見交換しました。現在でも、グループラインは頻繁に稼働!しており、このメンバーとのご縁は一生の宝物になるものと確信しています。
15日間コースの一番いいところはここ!です。一生モノの6人の仲間ができることです!
尊敬できるメンバー恵まれたことに感謝です!
これから、実務補習を行う方は、是非15日間コースを選んでみてください。きっと、生涯で一番頑張った1か月半の時間と一生の仲間ができるはずです!
それにしても、メンバー・先生に酒好きが集まってしまったのか、15日中半分以上は飲みに行っていってました。。
精神と身体(肝臓)と懐(お金)にシンドイ実務補習でした!(笑)