あなたの組織は何色?ティール組織
来週の月曜日に、ウチの会社毎週恒例の3分スピーチの番が回ってくるんです。
私はこれが大嫌いで、大勢の前での講演・発表よりも苦手です。。
生来のあがり症なのですが、どうも身近な人の前でのスピーチ・挨拶はダメですね。
この3分スピーチは言い方を変えれば、
「会社という組織にやらされている」
から嫌なのでしょうね。
たいてい3分スピーチで他の人が話す内容はどこかで聞いたような、うーん、大した話ではないんですよね。
3分×3人で参加者200人で1800分の時間の浪費。。
生産性の無いこの儀式、もうやめましょうよ。。
話したい人が率先して行うスピーチならば、もう少し有意義な時間になる気がするのですが・・・・
失礼しました。
生産性の無い愚痴を言ってしまいました。。
気が乗りませんが、今回の3分スピーチでは、ティール組織について話したいと思います。
ティール組織とは、組織の進化の度合いを「色」に例えて5段階に区別したものです。
- 衝動型(レッド・赤)
- 順応型(アンバー・琥珀色)
- 達成型(オレンジ・橙)
- 多元型(グリーン・緑)
- 進化型(ティール・薄い青緑) (チェレステ、自転車乗りなら知っていますよね)
1.衝動型(レッド・赤)
レッド組織は、1万年前に生まれた最も古い組織形態です。力で支配する最初の組織です。マフィアやギャングなどがレッド組織でしょう。
「オオカミの集団」であると例えられるようにに、圧倒的に強い力を持つ個人による恐怖支配が特徴です。
リーダーによる恐怖によりメンバーを支配し、メンバーは恐怖によりリーダーに従わなければなりません。メンバーの自律的な行動は無く、最低限の仕事をこなすだけの組織です。
眼光鋭い怖い部長がいつも偉そうに威張って、部下は縮み上がっているいる組織、ありますよね。
2.順応型(アンバー・琥珀色)
数千年前に人類は大規模な農業を始め、大きな組織を作り国家や文明が生まれました。政府や宗教団体、軍隊などがアンバー組織です。
権力者による階級社会が特徴で、アンバー組織は「軍隊」に例えられます。
アンバー組織は、少し前の日本主流の組織形態であるピラミッド型であり、トップダウンで指示が下されます。ルールに基づいて安定的で再現性のある運営ができることが長所です。しかし、常に同じ手法で業務が行われるため柔軟性・スピード感に欠けます。
いつも部長・課長が「ルールを守れ!」と言ってて、書類の承認にハンコが10個も必要な組織、ありますよね。
3.達成型(オレンジ・橙)
オレンジ組織は現代主流の組織であり、ピラミッド構造は残しながら環境の変化に柔軟に適応できるように発展した組織形態です。
オレンジ組織では成果を挙げることを目的としており、メンバーは成果を挙げることによって昇進できます。成果・効率を追い求めるために、実力主義で目標管理が行われます。
このような運営形態により、オレンジ組織は「機械」に例えられます。
数値予算を目標管理制度でレビューして、成果が出ていないと課長に「なんで成果出せないんだ!」って具体的な指示・助言も無く叱られ、「だけど働き方改革だから、残業はダメだよ。」
・・って、オレはどうすれば良いんだ~! そんな組織ありますよね。
4.多元型(グリーン・緑)
成果主義による過度な競争により疲弊したオレンジ組織に対して、より個人が人間らしくあることを追求した組織形態がグリーン組織です。
グリーン組織は「家族」と例えられます。
各メンバーの主体性を尊重し、ボトムアップ式の意思決定プロセスが特徴です。
グリーン組織はリーダーはメンバーが働きやすい環境を作ります。リーダーの役割は、縁の下の力持ちとしてメンバーを支えることです。
グリーン組織では、メンバーのコンセンサス(合意)を重視しますが、意思決定に時間がかかり責任不在になります。
部長が「みんなの意見を考慮した計画にしよう」って、メンバー全員参加で長時間の会議でやっと計画ができて、
社内承認とってみんなで頑張って、だけど成果が出ないと
「だってみんなで決めた計画じゃないか!」
・・って、部長無責任じゃないの~ そんな組織ありますよね。
5.進化型(ティール・薄い青緑)
ティール組織は、組織の目標実現のためにメンバーがお互いの信頼と自律のもとで働く組織です。
ティール組織は、自律的に動く「生命」と例えられます。
ティール組織が従来の組織と違うポイントは3点。
- セルフマネジメント
- 全体性の重視
- 存在目的があること
セルフマネジメントは「助言プロセス」。
メンバー全員がどんな意思決定をしてもOKだが、メンバーと専門家に必ず助言を求める必要があります。助言により全メンバーが意見を言えますし、助言を反映する義務はないが本人が責任をもって検討・決定をおこなうので、迅速な意思決定が可能です。
全体性の重視は「ありのままの自分」でいること。
より充実した人生・仕事を達成するためには、常に自分らしく振舞いありのままの自分でいることが重要です。そのために、組織がメンバーの弱さや多様性によりそい、他人を尊重する価値観を共有するために、研修・コーチング・話し合いを頻繁に行います。
存在目的があることは「組織自体の目的に耳を傾ける」こと。
全メンバーが常に「組織の存在意義・使命はなにか?」を考え、それを自分の存在意義・目的にリンクさせます。同じ目的を持つ組織は、むしろ目的を共有する同志となります。存在目的の達成に全力を投じることで、結果として高い成果を生み出すのです。
ティール組織は、「自分の目標:組織に対して自分ができる最善のこと」と「組織の目標」が一致しているため、メンバーの自己成長が組織の成長・成果に連動するのです。
今回はティール組織を紹介しました。
皆さんの会社・組織は何色でしょうか。
組織をマネジメントする立場の方は、是非ティール色な組織を構築して大きな成果を達成してみてはいかがでしょうか。