おススメ本 SDGsは省エネ競争力強化?
今回は省エネに携わる方以外にも参考になる本のご紹介です。
本書は、企業で経営戦略・事業戦略を立案する方、省エネ・脱炭素等の社会問題を自分のビジネスの差別化にしたいと考える方におススメです。
帯の裏面より
本書はSDGsの解説本ではない。
国際社会の共有ビジョンたるSDGsを楯にコンプライアンスを提唱する本でもない。
ESG投資と絡めて資本市場での企業評価を高めるための情報開示のあり方を指南する本でもない。
社会価値創出が経済価値創出と同等に企業活動において重要な時代が、SDGsを旗頭にいよいよ幕開けしたいま、企業の経営目標のあり方、経営戦略・事業戦略のあり方、事業創造のあり方を根本から検証し、不確実性高まる2030年に向けて、経営者はどのように経営モデルのイノベーションを起こし、この大いなる変化を生き抜くべきか、問いかけることを企画した書である。
先日のダボス会議(世界経済フォーラム)での、グレタさんの演説、迫力がありましたね。
トランプ大統領と17歳の少女がスポットライトを浴びる・・
なんか不思議ですよね。
アメリカと中国とか、化石燃料エネルギーと再生可能エネルギーとか、そういう戦いではないんです。
この本にも書いてありますが、グローバルリスクの上位を気候変動等の環境関連が独占するこの世界では、グレタさんのような市民活動家・NGO・NPOが世界を動かすのです!
これまでの企業は利益優先で、公害やマイクロプラスチックの海洋汚染などの負の外部性を無視してきました。
やってもCSR(企業の社会的責任)を義務を果たすために実施している程度。
CSRは企業の競争力とは関係なく、コストがかかるだけの「やっかいもの」の活動でしかないのです。
一方で本書が推奨しているのは、CSV(共有価値の創造)です。
CSVは「企業の利益を求める経済活動」と、「気候変動等の社会課題解決の社会活動」を同時に達成します。
そして、このCSVを掲げるCSV経営を行う企業のみ、これからの時代に競争力を得て勝ち残るのです。
本書では、CSV経営を行うための具体的な計画立案方法が書かれています。
もちろん、SDGsの基本的な説明や、経緯などの情報も詳細に書かれています。
グレタさんのような市民活動家・NGOや、政府自治体、これらと連携し、大義力とルール形成によるエコシステムの構築。
気になったら、是非読んでみてください。