メリット多し!急げ 中小企業版SBT 概要・準備・申請までじっくり解説
CO2削減目標制度であるSBTは、自社が環境貢献企業であることを分かりやすくアピールすることができます。
カンタンに取得できる中小企業版SBTについて、概要・準備・申請まで、じっくりと解説していきます。
Youtube動画でも分かりやすく解説しています
SBT取得のメリット
その1 環境貢献企業、持続可能企業としてのお墨付き!
その2 既存顧客のシェアアップ! 新規顧客の開拓!
その3 社員のモチベーションアップ! イノベーションの強化!
その4 人員採用の強化!
その5 大企業からの脱炭素要請に対応!
SBTの背景
地球温暖化、気候変動を止めるために、国や企業の環境取り組みが拡大
国:パリ協定への参加⇒2050年カーボンニュートラル
企業:環境宣言への参加⇒SBT、TCFD、RE100
環境取り組みの拡大
日本企業の環境取り組みは、世界の中でもトップクラスです!
TCFD:気候変動が自社へのリスク・チャンスを分析した情報開示制度
SBT:パリ協定に基づく温室効果ガス削減の目標設定制度
RE100:使用する電気を100%再エネ電気にする制度
まずはパリ協定を知ろう
パリ協定とは:地球温暖化による気候変動を止めるための国際目標
2015年COP21(第21回国連気候変動枠組条約締約国会議)
先進国・発展途上国も参加(世界GDPの約90%、2021年)
激甚化する洪水・台風・砂漠化等の災害を緩和するためには、地球の気温を2℃、1.5℃の上昇に抑える必要があります。そのためには2050年カーボンニュートラルが必要です。
SBTとは
パリ協定が求める水準と整合した、2030年を目標年として企業が設定する、温室効果ガス排出削減目標のこと。
中小企業版SBTでは、Scope1・2(自社で使用する燃料・電気でのGHG排出)を毎年4.2%削減する目標。
Scope3(サプライチェーンの自社以外でのGHG排出)
SBTのロゴマークと運営機関
SBT取得すれば、自社ホームページや名刺でロゴの使用ができる!
環境貢献企業としての、お墨付きとなります。
運営機関:CDP・UNGC・WRI・WWFの4つの機関が共同で運営
中小企業版SBTの概要
ざっくり言えば、以下を満たす会社は申請できます!
①非子会社もしくは 親会社も中小企業
②従業員250人未満
③売上64億円未満
目標年:2030年、基準年:2018~2022年
削減目標:Scope1・2 4.2%/年削減
Scope3は算定・削減(数値目標なし)
費用:1,250ドル
申請のやり方
事務局サイトから電子申請
https://sciencebasedtargets.org/
↓
計画が完成していれば、入力は
2時間程度
↓
送信から2週間程度で審査完了のメール
↓
2週間程度で入金のメール
↓
入金確認後に登録完了のメール、以降ロゴの使用可能
申請に必要な準備
①GHG排出量(Scope1・2・3)の算定
⇒2~4ヶ月で算定
②2030年までのGHG削減計画をつくる
⇒1~2ヶ月で作成
③一緒に取り組むパートナーを見つける
⇒ほっとコンサルティングはSBT取得の支援を行っています
まとめ
SBTとは:パリ協定に則ったCO2削減の目標設定制度
中小企業版SBTとは:申請・認定の簡易化
目標設定は:Scope1・2は2030年までに4.2%/年の削減
Scope3は算定まで
取得の手間は:準備から申請、認定まで約2か月(事前準備に3ケ月~)
認定されるメリットは:環境企業としてのお墨付き、業績拡大、人的好影響
認定されている中小企業はまだまだ少ないです。
今、取得すれば先行者、選ばれる企業としてチャンスが拡大!
是非、SBT取得をご検討してはいかがでしょうか。